「自分の一番の親友は自分自身」と
子どもや大人が気づけるよう
お伝えをしている戸塚真理奈です。
3月6日(金)、都内で開催された
特定非営利活動法人
石巻復興支援ネットワーク「やっぺす」の
2019年度活動報告会に伺いました。

石巻市に残られましたが、zoomのおかげで
ママウェビナーを受講くださっていた
「やっぺす」スタッフさんの
お顔を拝見できて感無量!
2011年の震災から9年を数える
石巻市の今の様子を知ることができました。
かつて使われた仮設プレハブ住宅は
住民がその後マンションタイプの
復興住宅に移ったため現在は既に取り壊され
インフラ整備も十分に整いつつあること。
一方で、(復興住宅での)孤独死は
震災前と比べ倍増していること。
自ら命を断つ方々は
ここ2、3年増加傾向にあること。
全国で子どもたち(特に中学生)の不登校が
最も多い県が宮城県であり、なかでも
石巻市は県平均よりも高い数であること。
建物やインフラ面の利便性や景観など
外枠は整ったけれど、
住民のコミュニティ、つながりといったものが
分断されてしまっているそうです。
お話を伺っていて、前向きに生活する
気力(まさに気の力)が落ち込んで
しまっている方々が
今でもたくさんいらっしゃる印象を受けました。
「やっぺす」は、石巻の言葉で
「いっしょにやりましょう!」の意味。
そんな「やっぺす」では、
現在13名の石巻地元出身のお母さんたちが、
コミュニティ(ひと)の復興に向けて東奔西走、
住民が交流できるお茶会、
ヨガやウォーキングなどエクササイズ、
コーラス、料理教室などのコミュニティ活動を
展開しています。
そして、地元女性の自立支援のために
就業機会の創出だけでなく
回復力(レジリエンス)のテーマ他
各種の学びの場も創っています。
代表の兼子佳恵さんはとても前向きでパワフルな方で
利他の精神を最大限体現されています。
兼子さんもスタッフの皆さんも、
震災直後、本当はご自身の家族のことや
これからの生活など不安もあったでしょうに、
みんなで復興していこうとすぐに行動に移され、
心から尊敬しています。

私までいっしょになってダブルピース!^^
今回の報告会では、「やっぺす」の支援者である
企業各社からも、震災直後より約10年にわたり
色々な形であゆみを共にしてきたエピソードが共有され
目頭が熱くなりました。
私自身は、兼子さんとは2018年末にご縁をいただいたのですが
今年の1月から5回シリーズで幸福学の研究家の
前野マドカさんと一緒にお届けしたママウェビナーにおいて
「やっぺす」のスタッフの方々10名をお迎えする
貴重な機会に恵まれました。
今回の報告会では改めて
彼女たちが行動力と熱意(モチベーション)をもって
利他の精神、前向きさ、そして
内側に既にある、人としての知恵に
基づいた思いやり「コンパッション」を
十分に体現していらっしゃることに感銘を受けました。
でも、大震災の直後から10年近くにわたり
「大勢の人々のために」尽力するということは
終わりのない旅路であっただろうと拝察します。
(おそらく「もっと○○してあげたら良かったのに」や
「もっと○○できる、やっていこう」と
思い続けていらっしゃったのではないかと思うのです)
そんな彼女たちに
まずは十二分に他者のために励まれてきたご自分に、
労いと思いやりと優しさを
届けていただきたいという願いを
今回ご受講いただく上で込めていました。
ウェビナーでは、
・幸せ感は、気づくことでアップさせられること
・自分自身に優しく思いやりをあげることは甘えではなく、むしろ必要であること
・長期的な幸せのためには4つの要素があること
などをお届けしました。
これからはご自身についても、
大切な一人の人間として
ケアしたり優しく思いやることも必要だと
感じていただけたら
これほど嬉しいことはありません。
「やっぺす」は、女性の”私らしく生きる”を
石巻で応援しているチーム。
私も、彼女たちの「いっしょにやりましょう!」の気持ちを
大切に、自分にできる形でこれからも
彼女たちを熱く応援させていただきたいと願っています。
お読みくださり、ありがとうございます。